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池田和弘のブログです。

日常の出来事から英語の新たな発見などをお伝えいたします。

国内で学ぶ vs 海外で学ぶ

2014年6月21日

オーストラリア 正規留学 英語ペラペラ
オーストラリアへ正規留学をした生徒は5年間で英語がペラペラ

オーストラリアへ正規留学をした生徒は5年間で英語がペラペラ

大きく見て、英語の学習には2つのケースがある。

 

一つ目は、日本で学習するケース。

この場合、英語を学ぶのは学校で週4時間前後の授業、

自宅で週2時間程度の自習(または塾)だけで、あとはすべて日本語である。

つまり、学校の他の授業、友達や仕事の会話、メール、インターネット、テレビ、新聞など、

すべてが日本語での生活を送ることになる。

 

二つ目は、たとえばアメリカなどに留学するケース。

この場合には(本人さえその気になれば)何から何まで英語一色の環境で学ぶことになる。

日本語は一切ない。

 

どちらが効果的かというと、「本気で学ぶ」なら海外に行く方が圧倒的に早くて確実である(※)。

 

私の経験でも、日本の英語教育に馴染めず、ひどい状態だった生徒が、

一念奮起してオーストラリアの大学に正規留学した例があった。

彼女はまず1年間その大学の語学学校で基礎的な英語を学び、

その後4年間その大学の正規の学生として勉強した。

都合5年ということになる。

 

その彼女が帰国したときには、いわゆる“ペラペラ”になっていた。

まるで別人であった。

その後すぐに英語学校の講師になり、そのあとある外資系会社の社長秘書になった。

 

もし、彼女が日本に居続けたらどうなっていただろうか。

おそらく、いくら頑張っても1000分の1ぐらいの英語力で終わっていただろう。

いや、そもそも、英語が苦手だったのだから“ほぼゼロ”のままだったかも知れない。

 

このぐらい海外で英語を学ぶことは効果的である。

また逆に、日本で英語を学ぶことは難しい。

とくに今のような英語教育の方法では。

 

(※)本気で学ぶ場合にでも色々と知っておいた方が良い勉強のテクニックがある。

また、海外留学の表面的な華やかさだけにひかれて、中途半端な気持ちで渡航し、

結局“留学崩れ”となって帰ってくる生徒・学生が多いのも事実である。

英語がスラスラ分かるようになる魔法の本

2014年6月8日

「英語がスラスラわかるようになる魔法の本 」  池田和弘
「英語がスラスラわかるようになる魔法の本 」  池田和弘

「英語がスラスラわかるようになる魔法の本」
池田和弘

一般には、英文法は1つだけ、つまり学校で習うものだけだと

考えられているが、実際には主要なものだけでも4~5つ(※)、

ややマイナーなものを入れると10種類前後はある。

 

この本は、私が過去半世紀以上にわたって日本の英語教育で

使用されている文法に疑問を抱き、「英文法をどこまで単純化

できるか」という課題に挑戦した成果をまとめたものである。

 

本書で紹介されている解説は、これまでの文法書に比べて

とてもやさしく、文法用語がほとんど登場しない。

しかし、内容はすべて私が、(他でもない)「大学受験予備校」において

長年実践してきたものであり、その有用性は確立されている。

 

ごく最近の例では、英語が苦手で偏差値が48程度だった生徒を

1年で早稲田大の文学部(同64)に現役合格させている。

その他、45から70など、飛躍的に伸びた生徒は何百人といる。

 

しかし、私が何よりも誇りに思う点は、文法が分からずに「英語嫌い」

になってしまっていた生徒を何千人と救ってきたことにある。

 

驚くほどやさしいのに受験英語にも通用するということは、

この本で紹介している文法の考え方が、本当の意味で実践的である

ということであり、私たちの長年の夢である「受験英語と実用英語

の融合」を実現できる可能性があるということである。

 

(※)伝統文法、アメリカ構造主義文法、変形生成文法、

認知文法、核文法など。最近ではエマージェント文法

という文法も発表されている。

リスニング・インプット方式

2014年6月4日

池田和弘 リスニング・インプット 

池田和弘 リスニング・インプット

英単語こうすれば速く覚えられる(スーパーリピート方式)のつぎに

私が考案した単語記憶方法が、この方式でした。

 

着想はとても単純でした。

単語は読み上げることができないと非常に覚えにくいのですが、

お手本を聴かないとどう読んで良いか分かりません。

そこで、スーパーリピート方式では、単語をひたすら2回ずつ読み上げるだけの

CDを付けたのですが、その後、しばらく経って、教え子たちから

「先生、意味を読み上げるともっと効果的なのではないですか」

という質問を受けるようになったのです。

 

私は、文脈を利用すれば、別に意味まで読み上げなくても、

速く確実に覚えることができると分かっていましたが、違う生徒から

同じ質問を繰り返しされるため、どうしたものかと考えるようになりました。

 

そしてある日、「文脈を利用する」という発想を捨て、単語と意味をペアにして録音し、

耳から聞いたらどうなるだろうかと思うに至ったのです。

 

実際に試して見ると、スーパーリピート方式と同じぐらいの速度で覚えることができることが分かり、

即サンプルを作って出版社に送ったというわけです。

 

よくスーパーリピート方式とどちらが良いかという事を聞かれますが、

生徒を見ていると、それはその人の好みのようであるように感じます。

 

実際の話として、それぞれの記憶方式で英語が得意になったという人がいらっしゃって、

中にはその後、高校の先生や塾の先生になり、

実際の授業で「自分の生徒」にたいして実践している方がいらっしゃいます。

 

「人生が変わった」という彼らの熱い言葉を聞くと、執筆に追われ、

限界に挑戦した日々が決して無駄ではなかったと感じます。