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池田和弘のブログです。

日常の出来事から英語の新たな発見などをお伝えいたします。

産経新聞の朝刊に掲載

2015年4月8日

本日、産経新聞の朝刊に掲載されました。

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ご覧いただければ分かりますが、新年度を迎えて心機一転、

苦手を克服してみてはというテーマの中で、

英語を得意にする方法、

つまり短期間で英単語を増やす方法について取材を受けました。

是非、ご覧下さい。

 

産経新聞 池田

 

英語教育の本当の弱点③  

2015年4月6日

言葉は「音」です。

「音」に意味が付けられたもの、それが言葉です。

 

ですので、言葉を学ぶには、まずその音をキャッチすること、

つまりリスニングが重要で、さらにその、

耳でつかんだ音を「お手本」にして、

自分自身が口に出して読み上げることが大切になります。

 

最近「音読」ということがよく言われますが、

それは「必ず」リスニングとセットになっていなければなりません。

 

「聞いて、読む」

――― この単純なトレーニングが十分に行われないと、

言葉は身に付きません。

とくに、会話を行う場合には、この点が決定的に重要になります。

 

驚く人もいるかも知れませんが、

音にたいして鋭敏な感覚のある人は、文法を全く知らなくても、

正確で流暢な英語が話せるようになります。

 

私も、これまで日本国内で勉強して、

仕事で使えるレベルにまで英語をマスターした人に

何人か会った事があり、

一緒に仕事をしたこともありますが、彼(彼女)らのほとんどは、

高校時代に文法がほとんど分からなくなった、と告白しています。

 

では、彼(彼女)らはどのようにして

英語を使いこなせるようになったのでしょうか?

 

---その答えは「徹底的に聴いて真似した」。

ただそれだけです。

 

信じ難いでしょうが、

これが英語をマスターするもっとも効果的な方法なのです。

文法解説を聞き、文法演習を行うというのは最悪の方法で、

まず、脱落する人が多数出ますし、たとえ生き残ったとしても、

頭の中で“余計な回路”が働くようになり、

綺麗な英語を書いたり、話したりすることが極端に難しくなります。

 

じつは、私は数人だけ、文法をガッチリやったにも関わらず、

英語がある程度話せるようになった(例外的な)人たちを知っています。

 

しかし、彼らがどのようにして話せるようになったかというと、

結局のところ、「徹底的な音読」でした。

 

あと一つ、じつは彼らはある国立大学の工学部工学科の

極めて優秀な研究者たちでした。

英語教育の本当の弱点②

2015年3月31日

では、なぜ「声に出して読める」ということが大切なのでしょうか。

 

それは、日本語について考えると簡単に分かります。

 

たとえば、ここに、ひとつの四字熟語があったとして、

もしその「読み」が分からないとすると、

あなたはその四字熟語を覚えて使うことができるでしょうか?

— できないはずです。

 

これは意味が分かるかどうかという問題以前の話で、

言葉というものは、

とにかく、まずは「音」としてとらえることができないと、

頭には入らないのです。

 

頭に入らないのですから、当然、話せるようにもなりません。

 

ここで少し考えてみて下さい。

 

国語では、事情はどうでしょうか。

「読み」をトレーニングするのは当たり前ですね。

 

しっかりと「読み」ができないと、

国語力が身に付かないことは“自明の理”だからです。

 

ところが、英語教育ではこの点が大きく欠落しているのです。

 

高校入試などへのリスニングの導入によって、

この問題は多少は解決されて来ていますが、

それでもやはり文法項目について知識を詰め込むのが優先され、

たとえば、規則動詞の過去形が(書けるのに)正確に読めない等、

基本的な音読能力が身に付いていない例が多数見受けられます。

 

たとえば、私も時折電車などで中学生・高校生が単語を覚えている

のを見かけることがありますが、口真似をしながら覚えている姿を

見たことはほとんどありません。

 

大抵は、赤いシートで意味を見たり隠したりしながら、

黙々と覚えるというパターンです。

 

――― 皆さんはどうでしょうか。

皆さんの中にも、自分で勝手に頭の中でカタカナで音を作って

覚えている単語が、たくさんある人がいるのではないでしょうか。

自信を持って読み上げることのできない英単語が、

たくさんあるのではないでしょうか。