リスニング・インプット方式

2014年6月4日

池田和弘 リスニング・インプット 

池田和弘 リスニング・インプット

英単語こうすれば速く覚えられる(スーパーリピート方式)のつぎに

私が考案した単語記憶方法が、この方式でした。

 

着想はとても単純でした。

単語は読み上げることができないと非常に覚えにくいのですが、

お手本を聴かないとどう読んで良いか分かりません。

そこで、スーパーリピート方式では、単語をひたすら2回ずつ読み上げるだけの

CDを付けたのですが、その後、しばらく経って、教え子たちから

「先生、意味を読み上げるともっと効果的なのではないですか」

という質問を受けるようになったのです。

 

私は、文脈を利用すれば、別に意味まで読み上げなくても、

速く確実に覚えることができると分かっていましたが、違う生徒から

同じ質問を繰り返しされるため、どうしたものかと考えるようになりました。

 

そしてある日、「文脈を利用する」という発想を捨て、単語と意味をペアにして録音し、

耳から聞いたらどうなるだろうかと思うに至ったのです。

 

実際に試して見ると、スーパーリピート方式と同じぐらいの速度で覚えることができることが分かり、

即サンプルを作って出版社に送ったというわけです。

 

よくスーパーリピート方式とどちらが良いかという事を聞かれますが、

生徒を見ていると、それはその人の好みのようであるように感じます。

 

実際の話として、それぞれの記憶方式で英語が得意になったという人がいらっしゃって、

中にはその後、高校の先生や塾の先生になり、

実際の授業で「自分の生徒」にたいして実践している方がいらっしゃいます。

 

「人生が変わった」という彼らの熱い言葉を聞くと、執筆に追われ、

限界に挑戦した日々が決して無駄ではなかったと感じます。