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池田和弘のブログです。

日常の出来事から英語の新たな発見などをお伝えいたします。

私が影響を受けた師

2013年9月22日

 私が英語の学習において強い影響を受けた人がひとりいます。

松本道弘先生です。

 

30代の若さでNHKのインタヴュー番組の司会を務めた人で、

一時期は大ブームを巻き起こし、どこの書店にいっても先生の本が何冊も置かれていました。

先生の影響を受けて英語を勉強し始めた人は、それこそ何十万人もいるはずです。

 

元米国グーグル副社長の村上憲郎氏も松本先生から影響を受けた一人で、

その著書「村上式シンプル英語勉強法」のあとがきに、松本先生に向けてかなり熱いメッセージを書いておられます。

 

私は、一時期、サイマルアカデミーという同時通訳の学校に通ったことがありますが、

そのときのクラスメートの男性も先生の熱烈なファンでした。

初回授業の自己紹介のときに、彼と私は、そのころ同時通訳の神様といわれた村松増美氏や小松達也氏といった達人の面前で、「 私は松本道弘先生を師と仰いでいます 」などと言ったものです。

若気の至りも良いところですが、先生にはそのぐらいのカリスマ性がありました。

その後、血液型と英語学習の関係など、少しキワモノ的な本を発表されたために、

徐々に人気が衰えていきましたが、私は今でも先生が卓越した慧眼の持ち主だと思っていますし、

日本の英語学習について偉大な業績を残されたと思っています。

コントロール会話って?(2)

2013年9月21日

英会話ができるようになるには、それなりの時間がかかります。

しかし、学習の方法を工夫すると、初心者でも結構楽しく学んでいくことができます。

そのひとつが、「コントロール会話」です。

 

英会話をするとき、初心者は(あるいは中級者でも)聞き取りにかなり苦労します。

だから、まずリスニング力を鍛えて、とか、「聞けなければ話せない」とかいう人もいるわけですが、そんな

ことを言っていると、いつまでたっても話せるようにはなりません。

 

そこで、“相手に合わせる”のではなく、こちらから“相手の会話をコントロールする表現“を学ぶのです。

 

たとえば、

“Simple words, please.”とか

“More slowly, please.”とか

“Could you say that again?”などです。

 

日本人は、どうしても控え目ですので勇気がいりますが、英会話を楽しむ第一歩として、ぜひこういった表現を積極的に使うようにしてください。
そうすれば、これまでとは次元の違ったコミュニケーションができるようになります。

 

先日のブログでご紹介した私の学生が、ほんの3か月程度の訓練で海外に行き、達成感をもって帰ってこれたのは、私が徹底的に「コントロール会話」を鍛えたからなのです。

コントロール会話って?

2013年9月20日

先週辺りから、大学の後期授業の準備で忙しい毎日が続いていますが、今日、昼休みにベンチに座って休んでいると、この夏にオーストラリアの語学研修にいった学生が友達数人と通りかかり、私に話しかけてきました。

「先生、大学で何かあったのですか?」

あまりにトンチンカンな質問に思わず苦笑しましたが、研修後に会った学生は彼が初めてでしたので、前期の授業が役に立ったかどうか聞いてみました。

すると彼が「ええ、とても」と答えてくれました。

友達も待っていましたし、そこで止めても良かったのですが、やはり英語プログラムを開発している者として、気になったので、「とくにはどこが?」と聞きました。

すると、彼は、「コントロール会話です」と答えたのです。
―――それは、私がもっとも期待していた答えのひとつでした。

 

「コントロール会話」というのは、私の作った造語です。

どういったものかについては、後日お話したいと思います。