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池田和弘のブログです。

日常の出来事から英語の新たな発見などをお伝えいたします。

私を驚かせた男子生徒

2014年3月8日

予備校の講師をしていたときに、私を非常に驚かせた男子生徒がいました。

何に驚いたかというと、それは彼の「英作力」です。

通常、受験英語しか学んでいない生徒の場合、かなり優秀・・というか、トップレベルの生徒でも、ただ文法にそって継ぎはぎしただけの、通じるかどうかさえ怪しい英文を書くものです。

ところが、その生徒は、単に通じるを越えて、感動さえ与える達意の英文を書くわけです。

決して難しい単語を使う訳ではなく、シンプルな単語をじつに巧みに使うのです。

大いに驚いた私は、思わず彼に聞きました。

何年ぐらい海外に住んでいたのか、と。

国内でそのような英文を書けるようになる確率は限りなくゼロであることを知っていたからです。

ところが、驚くべきことに、彼の答えは「いいえ」でした。

私の頭は真っ白になりました。

どうにも説明がつかないからです。

―――では、いったい彼の英作力の「秘密」は何だったのでしょうか。

 

それは、彼が“洋楽狂”だった、ということです。

 

洋楽が好きで好きでたまらない。

だから、歌詞を覚えて和訳を確かめるだけでは満足できず、それが「英語で本当にどういう意味なのか」を懸命に調べたそうです。

なるほど・・・私は言葉もありませんでした。

 

何千人と直接教えた生徒の中で、今でも強く印象に残っている生徒のひとりです。

 

オーストラリアのビクトリア

2013年10月11日

先日、大学の仕事で、オーストラリアのビクトリアという町の市長さんや市議会員の方と話す機会がありました。

典型的なオーストラリア人という感じの方々で、とても“自然にフレンドリー”。
そう、“フ・レ・ン・ド・リ~~”ではなく、素にフレンドリーな人達でした。

大げさなジェスチャーもなく、作り笑顔もなく。

これは、彼らの本当に良いところだと思います。

オーストラリアという国は、
多文化国家でありながら、(今までのところ)激しい紛争もなく、
平和でゆったりとした時間が流れています。

最近は、永住権を取ることが難しくなっているようですが、
私はそれで良いと思います。

 

オーストラリアには、いわば、 “世界のオアシス” であり続けて欲しいですからね。

遊びながら3年でTOEIC400→780(2)

2013年10月8日

前回、1回生のときに初めて受けたTOEICが400点だったのが、
3年で780をクリアーした学生をご紹介しました。

この学生の勉強の極意は、「つかず、離れず、楽しく」だったわけですが、
それはTOEICの勉強にも現れていました。

たとえば、単語を覚える場合も、1番目から順番に・・
というのではなく、目に止まった単語から覚えていったのです。

もちろん、それだけでは見逃す単語がたくさん出てきますので、
そういう軽いのりの勉強を(気の向いたときに)何度も繰り返すわけです。

すると、自然と覚えている単語を避けて覚えていないものの中から「気になる単語」を覚えていくことになるので、
結局、ほとんどの単語を覚えることができるわけです。

また、読解力をつけるために音読もしたそうですが、それも自分ひとりで行うのではなく、
友達を誘ってどれだけうまく音読できるか“勝負”したそうです。

つまり、彼女は勉強を“ゲーム化”したわけです。

その理由を聞くと、彼女の答えはこう答えました。
―――「その方が面白い と思ったからです」。

なんだか笑えますが、とても理にかなった学習方法です。

じつは、私がTOEICを教えるときも、まず初めに同じような点を受講者に伝えます。
「まず肩の力を抜いてください。その方が学習効果が上がります」・・というようなことを、実例をあげて話すわけです。

 

皆さんも、ぜひ「どうしたら気分が楽になるか」「どうしたら勉強が面白くなるか」を考えながら、
「つかず、離れず、楽しむ」をモットーに英語と付き合ってみてください

きっと、それまで気づかなかった自分の可能性を発見することができるはずです。