池田の英語学習理論

学習理論

池田和弘が、最先端のものを中心に、様々な英語理論を語ります。

言語学や脳の情報処理の観点から、

効果的に学習できる方法などをご紹介します。

英語を効率よく吸収する方法(2)

2014年7月29日

英語力は母語に規定される

前回、英語は「理屈」よりも「吸収する」ことが大切で、

そのコツは日本語(母語 )をうまく活用することだと説明しました。

 

これを具体的にどうするかというと、吸収したいと思うターゲットの英文を決めたら、

まずその和訳を読んでしまうわけです。

こうすると、(当たり前ですが)その英文が伝えようとしている意味内容が

はっきりとイメージできて、頭が活性化します。

 

その活性化した状態のところに英語を流し込むわけです。

 

こうすると、一種の集中状態で英語がインプットされるため、

吸収される深さ、速度、効率がまるで変わってきます。

 

私たちのほとんどにとって英語は「外国語」(foreign language)です。

しかし、「外国語」で頭を活性化させることは非常に難しい。

だから日本語を活用するという訳です。

 

世間一般では、気楽に「英語の回路を作る」、「英語で考える」などと言いますが、

ことはそう簡単ではありません。

こんなことを信じていると、(大抵の場合)大変な遠回りをすることになります。

 

※スーパーリピート方式という和文脈を利用した私の単語集が、

爆発的な効果を生むのもまったく同じ原理です(http://eggpecker.com/)

 

※また、私が大きな影響を受けた松本道弘氏も、日本語をうまく活用した解説によって、

非常に効果的に「英語の真髄」をつかむ方法(シンボル・ビルディング)を提唱しています。

 

このように母語とは非常に強力な英語の学習ツールなのです。

英語を効率よく吸収する方法(1)

2014年7月28日

私は長年英語教育法を研究し、自分自身も英語の習得に挑んできましたが、

その中で結論的に分かったことがひとつあります。

 

それは、結局のところ、言葉は「100の理屈よりも、1の吸収」であるということです。

 

つまり、シンプルで実用的な文章や論理整然とした良文をひとつでも多く、確実に吸収することが、

ダイレクトに英語力(とくに発信力)につながるということが分かったのです

 

よく丸暗記しても応用が利かないとかいった事が言われますが、これは旧パラダイムの発想です。

丸暗記が丸暗記で無くなるのが、新パラダイム(つまり、人間の脳の情報処理=PDP)の発想なのです。

 

しかし、ここにもちょっとしたコツがあります。

 

たとえ英文を快適に読めるだけの読解力があっても、それだけでは英語は頭の中になかなか吸収されません。

 

ちゃんと読めて意味が分かるとしても、深くグイッとは入って来ないのです。

しかし、深くグイッと入らないと英文は使えるようにはなりません。

 

これが、インプット能力であるリーディングやリスニングと

アウトプット能力であるスピーキングやライティングの根本的な違いなのです。

 

TOEICで高得点を取れても、思うように話したり書いたりできないのは、これが理由です。

 

しかし、この問題を劇的に解決する方法があります。

それは、日本語、つまり母語をうまく利用することです。※

 

(次回に続く)

 

※この方法論を使って劇的に英単語を覚えられるアプリをリリースしました。

 

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「人間型処理」と英語教育

2014年7月13日

英語と人間型の情報処理(=並列分散処理)

人間型の情報処理(=並列分散処理)が理解できると、

英語教育は劇的に変わり、とても分かりやすく、身に付きやすくなる。

 

なぜかというと、その理由は単純で、学習者(つまり人間)を

コンピュータ(つまり機械)のように扱わなくなるからである。

 

たとえば、コンピュータ型の学習の場合には「まずルール(文法)がある」

というところから話が始まる。言葉にはルールがある、だからルールについて学び、

それを使えるように演習すれば言葉を使えるようになる。

 

――― これが古典的な英語教育の発想である。

 

しかし、人間型学習の発想では、ルールは教えなくても自在に使えるようになる。

したがってルールを教える必要はない。

 

厳密には、私はほんのわずかルールを教える。

これは、学習を加速させるためである。

しかし、教える量はざっくりいって、従来の100分1程度で、

たとえば、“文法用語”は15語程度しか使用しない。

 

手元の文法書を見て欲しい。

自動詞、他動詞、目的語、補語、関係代名詞、先行詞・・・

などいった言葉が出て来るはずであるが、私の場合、これらの用語はひとつも使わない。

それでも、英語を正確に理解し、書くことができるようになる。

 

文法を教えないのに、文法が使えるようになる。

 

・・・このような性質を人間型学習(並列分散処理)では

エマージェント・プロパティという。

 

これは、日本語にすると「創発的性質」と訳すことができる。