池田の英語学習理論

学習理論

池田和弘が、最先端のものを中心に、様々な英語理論を語ります。

言語学や脳の情報処理の観点から、

効果的に学習できる方法などをご紹介します。

まったく新しい英文法④

2013年10月6日

どうして私たちは英語の勉強では、文法は絶対に必要だと考えているのに、
日本語で困っている外国人には「国文法を学びなさい」とは言わないのでしょうか?

 ―――それは、そんなことについて学ぶよりも、
言葉そのものを吸収する方が早いと考えているからではないでしょうか。

さらに言えば、
「国文法について学ぶことは、むしろマイナスだ」と感じているからではないでしょうか。

でも、言葉には規則(ルール)があります。

そして、規則(ルール)があるなら、それを学び、使えるように訓練しないと言葉は使えないはずです。

いったいこれはどういうことなのでしょうか??

 

次回は、ここにある“矛盾”について簡単な説明をしたいと思います。

まったく新しい英文法③

2013年10月5日

まったく新しい文法②(10月4日)では、私が、英文法に加え、日本語の文法、
つまり国文法「も」苦手であった点に触れました。

ちなみに、古文の文法「も」嫌いでした。

しかし、面白いことに、古文自体には興味を感じていました。

なんだか不思議な言葉でしょう?

日本語なのに日本語でないような・・・

ところが、「下二段活用」とか言われると、とたんに眠気に襲われたものです。
―――でも、言葉ってそんなものだと思いませんか?

 

たとえば、
ここに日本語の勉強で大変苦労している外国の方がいたとします。

皆さんなら、つぎのどちらのアドバイスをするでしょうか。

  ①国文法の解説をしっかり読んで、演習をしなさい。

  ②良い文、美しい文をしっかり音読しなさい。

 

おそらく、②のアドバイスをする方が多いのではないでしょうか。

外国の方にとって、日本語は「外国語」です。
―――ちょうど皆さんにとって、英語が「外国語」であるように。

しかし、皆さんはその外国の方に、決して「国文法を徹底的に学びなさい」とはアドバイスしないはずです。

つまり、
”形容動詞、連体詞、助詞、さらには、未然、連用、終止・・・などの活用形について学びなさい”、
とは言わないはずです。

なぜなのでしょうか?

まったく新しい英文法②

2013年10月4日

さて、昨日は、まず「英語には規則がある」と考えるこれまでの文法にたいして、
「規則は自然に現れる」と考える文法が現れているという点をお話ししました。

いったいそれはどのようなものなのでしょうか。

まず身近なところからお話しすると、
あなたにとって、日本語は「文法の勉強」から始まりましたか?

つまり、
国文法を学ぶところから日本語の習得が始まり、それを深めることによって、
日本語が流暢に話せるようになったわけではありませんよね。

形容詞、形容動詞、連体詞、助詞、
さらに未然、連用、終止、連体、仮定などの活用形・・

ネットを検索すると、
未だに「文法と読解力は切り離せない関係にある」などと書いているサイトがありますが・・・

―――すみません。

 

私は、国文法の授業は苦手でした。
テストでも壊滅でした。

それでも、ハードな読解もできましたし、作文もしっかりとできました。
今でも、まったくハンディはありません。

つまり、
私にとっては「まず規則があった」のではなく、
本を読んだり人の会話を聞いているうちに、「規則は自然に身に付いた」

つまり、「自然に現れた」のです。

これとまったく同じことが英語にも当てはまります。

こういうと、「いや、英語は外国語だから違う」という(定番の)反論も出て来るわけですが、
ごく素朴な疑問として、形容詞的用法、目的格補語、分詞構文、関係詞の継続的用法・・などと聞いて
「おお、分かる。英語が分かるぞ~~」という人がいったい何人いるのでしょうか。

むしろ、嫌になる人の方が多いのではないでしょうか。

―――その人の直観は間違っていません。まともな感性を持っています。

つづく

 

 ※ちょっとヘビーなお話が続きましたので、次回はライトな話題にしたいと思います。

  その後で、また少しずつ文法、そして、「もうひとつの問題」についてお話ししていきたいと思います。

  もちろん、順次、英会話を上達させるコツについても触れていきます。

 

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