池田の英語学習理論

学習理論

池田和弘が、最先端のものを中心に、様々な英語理論を語ります。

言語学や脳の情報処理の観点から、

効果的に学習できる方法などをご紹介します。

自動詞と他動詞の区別

2013年9月25日

以前、私のブログで、私が高校生のときに英文法で「手痛い目にあった」と書きましたが、

具体的にどんな点に頭を悩ませたかをお話ししますと、そのひとつは「自動詞と他動詞」の区別でした。
今回は詳しい説明を避けますが、

散々頭を悩ませた末、ある日私は(自分的には)とんでもない「大発見」をしてしまったのです。

それは、“The sun rises in the east.”(太陽は東から上る)という自動詞の例文を見ているときのことでした。

自動詞についての解説とこの英文を交互に見ていて、あるとても単純な事に気づいたのです。

それは、自分がこの英文の意味を、はっきりと、クリアーに分かるということでした。

―――risesが「自動詞だ」と分からなくても。

 

つまり、

動詞の区別ができなくても英文が読めることに気付いたのです。

 

これは、当時の私にとっては、うれしくもあり、恐ろしくもある発見でした。

なぜ恐ろしかったかというと、それはもちろん、「文法をパスしていいんだという感覚」を(ほんの少しだけですが)体感したからです。

 

文法が分からないと英語はできるようにならない!

―――そう固く思い込んでいた(or思い込まされていた)当時の私にとっては、これは「禁断の感覚」でした。

このおかげで、少しは英語にたいする苦手意識が消え、なんとか英語嫌いにならずに済んだのです。

英文法は必要なのだろうか?

2013年9月24日

この記事は、英文法の学習で困っている人、

もしくは、自分の学びの体験から本当に英文法は必要なのだろうか?

と疑問に思っている人にたいして書いたものです。

 

文法が必要かどうかという議論は、もう100年以上も続いています。

いや、それは今も続いていて、“泥沼の状態”になっています。

 

世の中には、「文法は英語学習の基礎だ」というオーソドックスな考え方から(文法には触れずに)、

「コミュニケーション能力を身に付けるには英語を使った活動が大切だ」という主張、

また、学術の世界では、「文法はまったく不要だ」という考え方も現れています(これをコネクショニズムといいます)。
さて、私も高校生のときに英文法で手痛い目にあい、それ以来、

この点について30年以上にわたって研究をしてきましたが、

その結果たどり着いた結論は ---「文法は、基本的には必要ない」です。

“基本的には”という言葉を付けているのは、

「知っている方が知らないよりもベターとだ思われる点」がごくわずかあるからです。

 

今まさに文法に困っている人には、取りあえずこうアドバイスしておきます。

基本的な例文から初めて、「意味を日本語で確認する→英文を聴いて音読する」という

トレーニングを丁寧に何度も繰り返してください。

すると、「文法」と呼ばれているものは、無意識のうちに自然とあなたの頭に理解されていきます。

 

そして、じつは、このようにして学んだ英語こそが「使える英語」なのです。

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