英文法は必要なのだろうか?
2013年9月24日
この記事は、英文法の学習で困っている人、
もしくは、自分の学びの体験から本当に英文法は必要なのだろうか?
と疑問に思っている人にたいして書いたものです。
文法が必要かどうかという議論は、もう100年以上も続いています。
いや、それは今も続いていて、“泥沼の状態”になっています。
世の中には、「文法は英語学習の基礎だ」というオーソドックスな考え方から(文法には触れずに)、
「コミュニケーション能力を身に付けるには英語を使った活動が大切だ」という主張、
また、学術の世界では、「文法はまったく不要だ」という考え方も現れています(これをコネクショニズムといいます)。
さて、私も高校生のときに英文法で手痛い目にあい、それ以来、
この点について30年以上にわたって研究をしてきましたが、
その結果たどり着いた結論は ---「文法は、基本的には必要ない」です。
“基本的には”という言葉を付けているのは、
「知っている方が知らないよりもベターとだ思われる点」がごくわずかあるからです。
今まさに文法に困っている人には、取りあえずこうアドバイスしておきます。
基本的な例文から初めて、「意味を日本語で確認する→英文を聴いて音読する」という
トレーニングを丁寧に何度も繰り返してください。
すると、「文法」と呼ばれているものは、無意識のうちに自然とあなたの頭に理解されていきます。
そして、じつは、このようにして学んだ英語こそが「使える英語」なのです。