中学、高校とあれだけ英語を勉強したのに、なぜ英語を話せないのでしょうか?

2014年3月31日

Q: 海外に短期留学してきたのですが、自分があまりにも英語が話せなかったことがくやしくてなりません。 中学、高校とあれだけ英語を勉強したのに、なぜ日本人はあまり英語を話せないのでしょうか? そもそも、何か大きな原因があるのでしょうか。(20代、男性、学生)

A: まず第一点に、ごくシンプルに「英語が読めない」からです。 たとえば、あなたはasked, invited, throughなどの単語を自信を持って読めますか。 たとえこれが読めても、他に読めない単語が多数あるはずです。 日本の英語教育では「声に出して読む」というもっとも基本的なトレーニングをしないからです。 読めないのに話せるはずがありませんね。

第二点は、やはり文法です。 英語を身に付けるのに、文法はほとんど必要ありません。 しかし、日本では「ルールを覚えないとルールは使えない」という誤った考え方にもとづいて、複雑な解説や演習を行うため、頭の中がいわば東京都心部の高速網のような状態になり、素早く英語を処理できない頭、つまり「話せない頭」になってしまうのです。