(58)早期英語教育の可能性とリスク
2018年5月31日
皆さん、こんにちは。
今回のコラムは「早期英語教育の可能性とリスク」です。
さて、今流行りの「インターナショナル・プリスクール」ですが、
そこの在校生や卒業生(小学低学年)のご両親(主に母親)にとって、
早期に英検準2級や2級にを合格したいという希望が増えています。
ところが、2016年より英検は、全級の4技能化に向けた取り組みの一環として、
問題形式もリニューアルされ、それに伴い、各級の合否判定方法も変わりました。
以前では、インターナショナル・プリスクールの生徒にとって、
リスニングを満点近く取っておけば、準2級や2級も比較的容易に合格できたのですが、
2016年以降、技能ごとにスコアが均等に配分されるようになり、
2級以下は、合格のために各技能の6割程度の正答率が必要となったため、
リーディングでつまずいて不合格になる方が増えているようです。
幼い子供たちは音声にとても敏感で吸収力が高いため、
英語漬けに近い環境にいると、聞き取り力や会話力はどんどんと伸びます。
ところが、リーディングは、なかなかそうはいきません。
文字をしっかりと認識し、その意味を理解する必要があるからです。
また、意味内容についても、リスニングよりリーディングの方がレベルが高く、
その傾向は年齢が上がるにしたがってどんどんと開いていきます。
それは、スピーキングと違い、リーディングの場合には情報が文字として残るからです。
視覚は聴覚の10倍程度の情報を処理しますので、
「文字として視覚的に残る情報」は深く複雑になるのです。
幼児にとって、英検準2級や2級のリーディング内容は
理解するための知識が圧倒的に不足しています。
それでも、インターナショナル・プリスクールの子供たちで、
英検を受験する方が増えているのが現状です。
今回はその点を踏まえて、
早期英語教育の可能性とリスクについて書かせてもらいました。
また、最大の効果のために何が必要かについても記載しています。
是非ご一読ください!
コラムを読みたい方は、こちらよりご覧ください。
◇主な著書
『こうすれば速く覚えられるTOEICテストの英単語』(日本実業出版社) 2010
『英語がスラスラ分かるようになる魔法の本』(日本実業出版社) 2009
★ 初心者向けのハイブリッド英会話教材 ★
【リッスントーク】 実践英会話
★ 超初心者向け 話せる実感が得られる教材 ★
【スピークエッセンス】 基礎英会話
【マスコミからも注目!池田和弘の最近の掲載記事】
●なぜ英語を「話せない」?たった7カ月で英語が話せる画期的教材!既存教材の盲点克服
2015年3月 ライブドアニュース
2015年4月 産経新聞
●ラジオゲスト出演
2015年5月 ラジオ関西 「三上公也の情報朝イチ!」
2015年6月 ダイヤモンドQ
●TOEIC満点でも英語が話せないのはなぜ? 言語学者がたどり着いた英会話学習「6つの実践法」とは
2015年8月 現代ビジネス
●英語が苦手な人必読! 「日本語で覚える英語」があなたを救う!?
2015年11月 プレジデントオンライン
★ 2015年10月~ 日経ビジネスオンライン連載 ★
「日本語を活用した英会話習得法」
●第1回 日本語の中に“カタカナ英語”を混ぜる 英単語は少しの工夫で飛躍的に覚えらえる
●第2回 「読み」が隠された秘訣だった! 高速音読で爆発的な記憶を身に付ける
●第4回 スピーキングができないとは言わせない! 秘訣は「検索力」と「リスニングとの結合」だ
●第5回 「遊び心」がないと英語力は身に付かない 日本人の悪癖を斬る
●第6回 遊びながら英語を上達させた2人の実例 潜在力を引き出すノウハウ
●第7回 英文法をシンプルに斬る! 常識が正しいとは限らない