まったく新しい英文法⑤
2014年3月8日
言葉には規則がある、だから規則について学んで、それを練習することが必要だ・・・私たちはこう信じてきました。
ところが、新しい文法③でも触れたように、いざ私たちが、日本語の勉強で苦労している外国人からアドバイスを求められると、私たちは決して「国文法を学びなさい」とは言わないわけです。
―――ヘンですね。どうしてこんな矛盾が生まれるのでしょうか。
ここには深い理由がありますが、ごく簡単に言うとつぎのようになります。
「言葉には規則がある、だから言葉を丸ごと吸収していくと、規則もいっしょに吸収される」
つまり、言葉を吸収していくと、無意識のうちにそこに含まれる規則も吸収されていくというわけです。
このような文法の考え方を「エマージェント・グラマー」(Emergent Grammar)といいます。
最新の文法なので、まだ日本語になってさえいません。
実際の学習では、文法の勉強をまったくゼロにすると、かなり効率が悪くなります。
そこで、私は、説明の不要な点を少しずつ削り落とし、「これだけは絶対」という部分だけを残していったのです。