I, my, me, mineを卒業しよう
2015年3月14日
私が生徒を教えていて、頭痛を覚える文法項目のひとつが、
I-my-me-mineです。
そう、あの用語の羅列、一覧表です。
なぜかというと、この順序で練習することには何の意味も無く、
むしろマイナスだからです。
これをそのまま覚えて、
I=主格、my=所有格、me=目的格、mine=所有代名詞などいう
解説が付くともう最悪で、何のことだか訳が分からなくなります。
私自身は分からなくなりました。
「mine=所有代名詞」で“沈没”です。
そのような教え方が、なんと、半世紀以上にわたってて
延々と繰り返されてきているわけです。
――― では、これらの語句をどう理解すれば良いのでしょうか。
まず、合理的で効果的な順序は、I, me, my, mineで、
それをさらに、I-me, my-mineとペアリングし、
いったん「別のもの」として扱います。
そして、文法的な解説をもっと単純にします。
まず、I-meについてはつぎのように解説します。
I =「主語」に成れる形
me =「主語」に成れない形
my-mineについては、
my book = mine
私の本 私のものと説明しておいて、
「所有の言い方って日本語と同じで2種類あるんだね」と
一言加えると、それでクリアーに理解できます。
あとは、音読練習(ミラーリング)を繰り返すようにすると、
ややこしい文法解説無しに、
使えるレベルにまで身に付けることができます。
これはほんの一例で、
これまでの英文法は
「無駄とひずみ」の塊といって過言ではありません。
しかし、何事も一度にズバッと変えることは難しいので、
たとえば、上記のような教え方と従来の教え方とを併記して、
どちらかを選択できるようにすれば良いのではないでしょうか。
とにかく、少しでも学習者の視点に立った、分かりやすく、
効果的な解説方法が案出されていくことを願っています。