Chariceの英語力
2014年8月6日
前々回に、私の好きなシンガーであるChariceをご紹介いたしました。
彼女がトーク番組『オプラ・ウィンフリー・ショー』に出演し、
ホイットニー・ヒューストンの『アイ・ハブ・ナッシング』を歌ったのは若干16歳でしたが、
その歌唱はパワフルかつ伸びやかで、とてもそんな歳だとは思えませんでした。
しかし、私が驚愕したのは彼女の歌唱力だけではありませんでした。
彼女の英語力にも驚愕したのです。
たった16歳なのに、大人のネイティブ・スピーカーであるオプラと対等に話していたのです。
しかも、使っている英語がいわゆる“子供英語“などではありませんでした。
たとえば、つぎのような英語をごく普通に使って見せるわけです。
You know, I’m always dreaming that someday I can be part of your show.
日本に、このような英語を使える人がいったい何人いるでしょうか。
もちろん、フィリピンでは英語は公用語になっており、学校でも授業は英語で行われるため、
日本とはまったく事情が違うのですが、それにしても、
助動詞can やpartをこのような鮮烈な英文の中で学ぶ機会がどのくらいあるでしょうか。
ほとんどのケースでは、紋切型の解説と奇怪としか言えないような英文で
無理やり練習させられるのではないでしょうか。
英語には、発音や文法など様々な課題があるわけですが、
とにかくまずできる限り、coolな英文、斬れる英語(English that does work)を使って
教えていくべきではないかと(自戒を込めて)思います。
(写真はhttp://www.oprah.comに帰属します)