英単語こうすれば速く覚えられる②
2014年6月2日
ここでひとつ出版秘話をお話しすると、私がはじめてこの方法を試したときには、私は英文を利用しました。つまり、英文脈を使って単語を覚えたのです。
しかし、出版にあたって、この点が大きな問題となりました。
なぜなら、英文脈を利用するには英文を速く確実につかめる能力が必要で、
どう考えても一般の学習者には無理だと思われたからです。
悩みに悩んだ末、私は日本語を利用することを思いつきました。
つまり、和文脈に英単語を埋め込むことを考えたのです。
これは、とんでもなく奇抜な発想で、出版社がどういうかとても心配でしたが、
当時の編集者の方がとても進んだ考え方の持ち主で、
即時に私の意図を見抜き、「OK」の返事を出してくれたのです。
私たちの意図は辺り、この本は出版するや、たちまちベストセラーとなり、
シリーズ化されて、さらにイングリシュ・エキスプレスという
雑誌でグランプリ賞までいただきました。
現在でも、私はこの本(のTOEIC用)を大学で使用していますが、
きちんと指示通りに勉強している学生は、1週間に150語程度を余裕で覚えてきます。
それも、実質たった2時間程度の学習で。
私も1日30分で1週間に250程度は覚えましたので、
大体同じようなペースで覚えていることになります。
※ちなみに、心理学や国語の専門家に本を見せて、
和文脈を利用する方法について聞いてみると、
彼らは「とても理にかなっている」と答えてくれました。
英文脈を使う方が「それらしく見える」わけですが、
もし、あなたが短期間に確実に覚えたいのであれば、
ぜひ一度和文脈を使う方法を試してみて下さい。