超スローリスニングとは?

2017年12月21日

ikedak

「超スローリスニング」
私、池田和弘が10年以上前に生み出した学習法のひとつである。

近年、多くの英語学習教材で、「スローリスニング」や「超スロー」などと明言し、
私の理論や方法を模倣しているものを目にするが、
実際は、私の言う「超スローリスニング」とは全く異なるのである。

私が長年研究開発し、実証し、改善を繰り返してバージョンアップしてきたものは、
「スピークエッセンス」と「リッスントーク」のみであることをまずお伝えしたい。

 

【超スローリスニング】

私たちは、赤ちゃんや幼児に高速で話しかけることはない。
イライラしたりして一方的に話す場合は別だが、言葉自体を教えようとするとき、
ゆっくりと話しかける。

その理由は、脳が音声を認識し、(場合によっては)さらに意味を理解するのには
それなりの時間がかかるからである。

じつは、これは大人になっても言える。
相手が早口で話す言葉というものは認識しにくく、理解しづらい上に、記憶に残りにくい。

だから、練達の講演者は、決して一本調子に早口ではまくしたてない。

また、人を説得するなど、本当に相手に理解してもらおうとするときには、
人はゆっくりと話す。

このような点は、外国語を学ぶ場合にも同じである。
言語はまず音声で学習される。

※日本の英語教育では今までそうなっていなかったが、これは指導方法が根本的に
誤っていたからである。

このとき、とくに日本語と英語の場合には音の構成要素である音素の周波数や波形、
つまり「音の質」がまったくことなるため、認識には、
赤ちゃんが日本語を聴きとって理解するぐらいの時間がかかる

したがって、速い英語を聴いても、その英語は深く認識されず、記憶に残りにくい。

情報の聴き取りだけに特化するのであれば、ある程度の訓練でできるようになるが、
聴きとった音声を再生する、つまり話すということになると、
音声が鮮明に、明確に記憶されることが不可欠である。

なぜなら、脳はその記憶を「お手本」として口や舌を動かす運動系の神経を
コントロールするからである。

さて、超スローリスニングというと、ただ速度が遅いだけであるようなイメージをもつが、
じつは、このように発話につながるリスニングはただ遅いだけでは効果が薄い

ポーズ、つまり「音のない時間」が非常に重要な要素となる。

たとえば、ABCと3つの単語があったとき、ゆっくり話すだけでは
Aの音声を認識して理解することはできでも、
その間にBの音声が入りこんでくるため、混乱が生じる。

ところが、A (ポーズ)B(ポーズ)C・・・としていくと、
ポーズの間にAの音声情報が処理されるため、
つぎのBを認識する作業が混乱なく起こり、より正確な認識と記憶が可能になる。

我々はこのように、しっかりとポーズを入れて、赤ちゃんに話しかけているはずである。

このようなポーズの長さは、対象言語にある一定のレベルまで慣れるまでは、
単語の長さや、鼓膜から音声認識中枢までの情報の伝達速度と
音声認識をになうニューロン群の情報処理速度によって大きく規定され、
実験的には大体0.5秒前後であると考えられる。

ただ、超スローリスニングでは機械的にこのようなポーズを入れるのではなく、
聞こえ方を調整しながらポーズ間隔を決めていく

●子供でも大人でも、英語の音声に慣れていない学習者の場合には、
単語の音素レベルまでの配慮が必要である。

●ゆっくりとした速度でポーズを入れながら読むと、
正しいイントネーションが身に付かないように思われるが、
実際には区切られた音声には、正しいイントネーションの情報が保存されており、
むしろ、速い英語を聴くよりもはるかに短期間で正確なイントネーションが身に付く。

●超スローリスニングのもう一つの特長は、
上記のようなポーズの入った遅い速度の音声に、
さらにリダクションやリエゾンを加えるという点にある。

通常、リダクションやリエゾンは、言葉に熟練し、
速く話すようになる結果起こる現象であるが、これを、ある意味で
人工的に、ポーズの入った遅い速度の音声に組み込むと、
それがそのまま再生されるため、慣熟練習を行わなくても、
リダクションやリエゾンの入ったきわめて自然な英語を発話することができるようになる。

 
◇主な著書

 『こうすれば速く覚えられるTOEICテストの英単語』(日本実業出版社) 2010

『英語がスラスラ分かるようになる魔法の本』(日本実業出版社) 2009

 

★ 初心者向けのハイブリッド英会話教材 ★
【リッスントーク】 実践英会話

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【スピークエッセンス】 基礎英会話

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なぜ英語を「話せない」?たった7カ月で英語が話せる画期的教材!既存教材の盲点克服

2015年3月 ライブドアニュース 

http://news.livedoor.com/article/detail/9950712/

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2015年4月 産経新聞 

http://kazuhiroikeda.com/blog/post-1069.html

●ラジオゲスト出演

2015年5月 ラジオ関西 「三上公也の情報朝イチ!」 

https://www.youtube.com/watch?v=j9vhKSNBHp8

“大人の日本人”に合ったストーリー式英単語記憶法

2015年6月 ダイヤモンドQ 

http://kazuhiroikeda.com/blog/post-1134.html

TOEIC満点でも英語が話せないのはなぜ? 言語学者がたどり着いた英会話学習「6つの実践法」とは

2015年8月 現代ビジネス 

http://gendai.ismedia.jp/articles/premium01/44520

英語が苦手な人必読! 「日本語で覚える英語」があなたを救う!?

2015年11月 プレジデントオンライン

http://president.jp/articles/-/16714

 

★ 2015年10月~ 日経ビジネスオンライン連載 ★ 

「日本語を活用した英会話習得法」

第1回 日本語の中に“カタカナ英語”を混ぜる 英単語は少しの工夫で飛躍的に覚えらえる

http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/skillup/15/093000004/093000001/

第2回 「読み」が隠された秘訣だった! 高速音読で爆発的な記憶を身に付ける

http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/skillup/15/093000004/101300002/

第3回 リスニングを爆発的に伸ばす秘訣「答えを攻める」

http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/skillup/15/093000004/102700003/

第4回 スピーキングができないとは言わせない! 秘訣は「検索力」と「リスニングとの結合」だ

http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/skillup/15/093000004/110900004/

第5回 「遊び心」がないと英語力は身に付かない 日本人の悪癖を斬る

http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/skillup/15/093000004/112500005/

第6回 遊びながら英語を上達させた2人の実例 潜在力を引き出すノウハウ

http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/skillup/15/093000004/121000006/

第7回 英文法をシンプルに斬る! 常識が正しいとは限らない

http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/skillup/15/093000004/122300007/

第8回 中学英語で英会話は十分にできる 文法と英会話の微妙な関係

http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/skillup/15/093000004/010600008/

第9回 MBAを取得したプロフェッショナル達の発見

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